司法書士試験に合格し、登録することにより、晴れて司法書士になり、実務に従事することができますが、
登録してすぐに実務をこなせるかと言うと、試験と実務は違いますし、不安もあり、そう簡単には行かないでしょう。
日本司法書士会連合会では、司法書士として必要な姿勢、実務能力を身につけ、専門性を高める目的で、
あらゆる研修を行っており、業界全体で司法書士を育てる土壌が整っていると言っていいでしょう。
研修としては、今後1年以内に登録・入会者を対象とした「新人研修」
資質向上と専門性を高めることを目的とした「会員研修」
そして、簡裁訴訟代理関係業務を行うにあたって必要な能力を習得することを目的とした
「司法書士特別研修」があります。
新人研修は、1年以内に登録・入会する人を対象とし、司法書士として必要な執務姿勢、
実務能力を身につけることを目的としています。
司法書士試験合格後、司法書士として仕事をするうえでの期待と不安を持っていることと思いますが、
司法書士としての実務を行う上で、最低限必要なことを学ぶための最初の機会がこの新人研修になることでしょう。
研修の種類としては次の3つがあります。
- 中央研修
- ブロック研修
- 司法書士会研修(配属研修)
中央研修では、全国の新人司法書士が一斉に集まります。
いろんな地域の方たちとの出会いの場となり、
刺激を受けることでしょう。
またブロック研修では、北海道ブロック、東北ブロック、関東ブロック、中部ブロック、近畿ブロック、
四国・中国ブロック、九州ブロックの7ブロックに分かれています。
会員研修は司法書士を対象とし、資質向上、専門性の向上を目的とした「単位制研修」と、
倫理保持を目的とした「年次制研修」の2つがあります。
単位制研修は年間12単位取得、年次制研修は5年毎に行われます。
平成15年4月に改正司法書士法が施行されたことにより、
簡裁訴訟代理関係業務が行えるようになりました。
簡裁訴訟代理関係業務を行うには、法が定める研修を修了し、
法務大臣の認定を受けることが必要になります。
日本司法書士会連合会では、簡裁訴訟代理関係業務を行うにあたり、必要な能力を習得する目的で、
「司法書士特別研修」を行っています。
形式は、講義方式ではなく、少数のゼミナール方式。
訴訟代理人としての自覚を醸成することを前提とし、必要な知識、能力を習得。
講師には、弁護士、大学教授、裁判官などが講義をし、模擬裁判など実務に沿った実践的な研修です。
研修日程は、平成21年を例に出すと、1月の下旬から3月上旬まで行われ、
札幌、仙台、多摩、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡で行われています。
総定員1,170名。
またそれぞれの会場で定員が決まっており、多いところで540人、少ないところで30人となっています。
原則、会員の司法書士会がある地区で受講することになり、申し込みには次の必要書類を添付し書留もしくは配達記録郵便で送付します。
- 司法書士試験合格証書
- 住民票または登録原票記載事項証明書
- 払込請求書兼受領証
- 受講証
受講料は145,000円で、教材等込。
ですが、食事代や交通費、宿泊費、考査受験料は別途かかります。
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