司法書士試験の難易度はどれくらいなのでしょうか。
司法書士試験は難関国家試験として有名で、その合格率の低さ、試験問題の難しさから
挫折する人も多い資格試験です。
試験は筆記、口述の二段階に分かれており、司法書士試験の壁は実質筆記試験でしょう。
(口述試験は落とされにくい)
筆記試験は、午前、午後に分かれており、午前は、憲法、民法、商法、刑法となっており、
択一マークシート問題。
午後は、択一と記述に分かれており、択一は不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、
民事保全法、供託法、司法書士法、
記述は不動産登記法、商業登記法が一題ずつ出題されます。
なかでも、民法、商法、不動産登記法、商業登記法が主要4科目と言われ、
全出題数の7割以上を占めています。
民法は全体3割出題され、不動産登記法、商業登記法は記述にも出題されることから、
これらの科目を制覇しない限り、
司法書士試験に合格することは難しいということになります。
しかも記述で出題される不動産登記法、商業登記法は、262点満点中52点と2割も占めています。
比較的実務寄りと言われているこの試験の中でも、より実務的なこの科目は、「とっつき難い」と言われ、
なかなか理解しにくいという科目でもあるにもかかわらず、「落とせない科目」になっており、
このあたりが司法書士試験の難易度が高い難関試験であると言われるゆえんです。
逆に言うと、この主要科目を得意とすれば、合格可能性は高くなり、
実務に近い試験と言うことで、
合格後の実務にも入りやすくなる可能性もあります。
この試験の合格率は、2〜3%と旧司法試験並みの低い合格率です。
合格率で言えば、公認会計士試験や不動産鑑定士試験、弁理士試験などより低いです。
司法試験が新司法試験に移行し、想定より低い合格率になったとしても、大幅に跳ね上がりました。
恐らく、司法書士試験の合格率は国家資格の中でもトップクラスに低い水準でしょう。
毎年2万人から3万人が受験し、600人から900人しか合格できません。
この一点を取っても司法書士試験の難易度がわかります。
この傾向は安定しており、今後もこの傾向は続くものと思われます。
ほとんどの試験は、6割、7割取れれば大体合格します。
中には5割切っても合格する難関試験もあります。
ですが、司法書士試験の合格点は高いです。
年度 | 数 |
---|---|
2010年 | 212.5点 |
2009年 | 221.0点 |
2008年 | 189.5点 |
2007年 | 211.5点 |
2006年 | 202.5点 |
2005年 | 203.5点 |
2004年 | 197.0点 |
2003年 | 208.5点 |
2002年 | 206点 |
2001年 | 198点 |
これは、262点満点中の合格点です。
割合にして、約8割を得点しなければならないと言うことです。
7割を越える時点で難しいといっても過言ではないでしょうが、
司法書士試験のような難関試験で8割近い得点をしないと合格できないというのは、
かなりしんどい試験だと言うことがわかります。
詳しくは、司法書士試験 合格率・試験合格点・合格点得点率をご覧ください。
- 低い合格率
- 高い合格点
- とっつき難い試験科目
これらの要因により、勉強内容の難しさ、合格することの難しさ、
更に勉強し続けることの難しさもある試験です。
上記のデータを見ても、司法書士試験というのは、数ある難関国家試験の中でも
トップクラスの難易度を誇る試験でしょう。
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